当社の事業の中に食品関係のサービス部門が有ります。それぞれの店舗を任せてある20代の若き店長から毎日私宛に日報としての報告が寄せられます。それらに対して私からの意見を返信するのが日課です。今日の店長日報の一部の中の、項目の一つである「部下育成」の悩みに対して、私からの返信を紹介します。(PA:部下のことです)
≪店長日報≫
―本日は、お客様からのアンケートが全然取れていないにも関わらず、ラウンドもせずボーと料理を作るところを見ているPAの挙動が非常によく目に付きました。当店は内向的でおとなしいPAが多く、しかもそういう子であるため、注意するとすぐに過度に落ち込むといった具合で言い方が非常に難しいです。しかし、さぼりたいとかの悪気が全く無いので怒りづらいというのもあります。PA日報も何度注意しても早く帰りたいばかりでいい加減に済まし、注意しても本人はいい加減だと思っていない事が問題です。古いPAに関しては、遅刻しても平然として何の挨拶もないという点を注意したら、すねて逆に怒った態度を取ったりといった具合です。かと言って話を聞く限り私が嫌われていると言う訳ではなく、要するに甘やかされていたいだけなのだと思います。仕事の責任感や店がどれほどのお金がかかっているか、それを管理していくことに店長がどれだけ責任があるかを何度も何度も説明したつもりですが依然そういった状態です。シフトへの協力も相変わらず薄いです。正直うんざりしてきました。そもそも根本的に仕事というものへの認識が甘いです。他の店舗の様にPAからは熱さを感じません。他人に責任をなすりつける訳ではありませんが私自身、真剣にやろうと思えば思うほど理想を高く持ってしまい、そのギャップに気が滅入ってしまうことがあります。自分自身のやり方を変えてゆかなければならないのかも知れません。内向的な子にはどういう注意の仕方が良いのか、すぐに意識が内面にむいてボーとしてしまう子を、外に意識を向けてもらうにはどうしたら良いのか?など経験だと思っていろいろ試してみます。このような状態ですので、PAを理解したうえで私自身も反省し、早急に改善できる策があるなら是非指示を下さい。それまではなんとか私が頑張って売上的にも、CS的にもカバーするようにいたします。宜しくお願いします。―
≪私からの返信―具体的なスキルに付いてはマネージャーなどから指導が有ると思いますが≫
人生の目的は「自己成長=幸せ」であると思います。
また「成長のバロメーター」は「真の人間関係の構築」即ち「信頼の構築度合い」です。
それは座禅などの修行だけでなく、特に仕事を通しての社会活動の中で人と人との真剣な関わりで高められます。
どんな世界でも、どんな環境にいても、生きている以上は全てが「人間関係の構築」です。 それには、焦らず 時間の援助も必要です。
人生には「宿命と運命」が有ると云われています。
100%の人生で「宿命」は99%、「運命」は1%と言われており、即ち「自己成長」の為の「宿命と運命」であると言えます。
「宿命」とは、その人に生まれながら与えられた越えるべき「人生の宿題・課題」であり、
「運命」とは「宿命」を乗り越える為の1%の「勇気と挑戦力」である! と言った人がいます。 私もその様に思います。
「成長」の為には「宿命」を受け入れ、その「宿題・課題」を解決し乗り越える為の「運命」を、たとえ1%づつでも押し開く努力が大切だと思います。
多くの人の悩み、即ち「宿題・課題」の多くが「人間関係の構築」にあると思います。
また、生まれながらにしてハンディキャップの有る人や、病気の人達については、普通の人より大きな成長の為の「宿命」を与えられ、それを乗り越えることの出来る「凄い人達」であると思います。
その人に「答えられない・解決の出来ない宿題・課題」は、決して与えられません!
それが「宿命のヒミツ」だと思います。
逃げず・自身の守りに入らず、前を見て‥「宿命」を受け入れ、自ら「運命」を切り開く!‥
上司・部下・家族など周りの状況は、全て自分の「鏡」です。
特に部下に接する場合は、あくまで彼らの成長の為に勇気を出して「鬼手仏心・愛の剣」で接して下さい。 それが自分自身の「運命」を強く開く秘訣だと思います!
私も挑戦の日々ですが、これらのメッセージは私自身へのメッセージでもあります。
参考になるか分かりませんが、これは全ての悩み、特に「人間関係の課題」に共通する事と思いここに伝えます。 ガンバッテ下さい! 応援します。
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