2009.03.05
ダイアリー

「おくりびと‥仕事の、誇りと意義の尊さ」

今年は記録的な暖冬でしたが、3月に入って雪がちらつき雨の日が多くなっています‥でも、めっきり春らしい陽気になりました。
世界経済、日本の政治・経済それぞれに良い情報は聞こえて来ません。
そんな中で日本の映画史上初めてという事ですが、2本の日本映画がアカデミー賞の受賞と云う快挙を得ました。
その一つ「おくりびと」を観ました‥
プロとしての「誇り」と、自らの仕事に対する「意義」を「尊さ」として受け入れ、それに取り組むとき‥そこには、仕事を超えた「美」そして「尊厳」にまで至り‥いかなる仕事に就いても、そこに「魂」が入ると「究極の美・芸術」の境地にまで上げることができ、それを見る人にも大きな感動を与えることが出来る‥そんな思いを強く感じました。
「死を迎える」とは、自身の人生最後の大きなイベントであり、また家族にとっても、そこに立ち会う人々にとっても、人の「死」を通して自身の大きなイベントになりうる‥そんな事を強く再認識しました‥生きるものは、そして存在するものは全て、いつか必ず死を迎え、そして姿を変えて行く‥それをどの様に受け留めるのか?‥人それぞれであるが、実に奥深いことであります。
この感動とアカデミー賞の受賞は、映画の脚本を書いた人、映画を作った監督はじめ映画にたずさわった多くの人達が、永遠の神秘である人間の「死」を通し、人生におけるプロとしての「仕事の誇り」と「仕事の意義の尊さ」を表現した結果であると思いました‥そしてこの映画をアカデミー賞に取り上げた審査員の人達も素晴らしいと思います‥こんな時代、感動は万国共通であることに何故かホォッとします。
「おくりびと」を自らの仕事と人生に置き換え、多くの学びと気付きが有りました!‥是非とも、お勧めの映画です! 有難うございました。