郡上市大和町牧地内で工事を進めてきました、古今伝授の里フィールドミュージアム研修館篠脇山荘
の屋根改修工事が無事完成しました。
篠脇山荘は元々茅葺き屋根、年月と共に茅の傷みが ひどくなった為銅板葺きに葺き替えました。
茅葺きの持つ断熱性・保温性・雨仕舞・通気性・吸音性を兼ね備えた屋根は温もりを感じ
建物内の静けさは驚くほど静かなもので、改修については惜しまれる声も聞かれましたが、
建物を長期に維持する為屋根は耐久性のある銅板葺き、味わいある茅葺き屋根を残す為
軒先は茅を残し修復しました。
茅葺きから銅板葺き、さらに軒先の茅を残すとなると難しいものがありました。
木下地です。茅葺きの下地を利用し銅板の下地を組むのは至難の技、知恵と経験、熟練した技が
見事に茅葺きの持つ「むくり」を再現しました。仕上げの銅板葺きは社寺仏閣を手掛ける
卓越した技能士が1枚1枚丁寧に葺きました。日影にあたる北側の茅は損傷がひどく
軒の一部を葺き替えました。茅葺き職人さんのハサミの入れ方ひとつで見違えるほど
素晴らしい軒へと変わりました。
当工事に携わって頂いたすべての方々に感謝申し上げます。
篠脇山荘がいつもでも「なごみの場」であることを願います...
BEFORE
AFTER
一般建築G 下村芳晃
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